民主党、チャート・タイ党及びマハーチョン党の三党は昨日までに、タイ・ラック・タイ党党首のタクシン・チンナワット警察中佐に国民参加による政治改革を進める上でキーとなる憲法313条の改定に合意するよう要求する事で合意、昨日深夜までにタイ・ラック・タイ党本部に合意署名を求める趣意書を届けました。
尚、総選挙のボイコットに関しては、民主党・マハーチョン党とも本日中にタクシン党首の合意署名が得られなかった場合は選挙をボイコットする方針を明らかにしていましたが、一時ボイコットに合意したとされるチャート・タイ党のバンハーン党首が憲法改正に関する趣意書に対するタイ・ラック・タイ党側の対応を見た上で本日再度三党間で協議を行う方針を明らかにし、昨日の時点では共同でボイコットの合意には至っていません。
尚、仮に野党側が選挙をボイコットし、タイ・ラック・タイ党一党のみで選挙が施行された場合、選挙区・比例区とも有効投票数の内最低20%以上の票を獲得すれば当選を決めることが出来ます。
野党連合側によると、国王陛下から認証を受けるにふさわしい国民から信頼されている各階層を代表する中立的な人物で構成された委員会によって憲法の改定作業を進めることが政治改革を進める上で不可欠で、その為にも憲法の改定条件を定めた条項の改定を行うことが必要であるとのこと。
尚、今回の三党側の動きに対してタクシン党首は、既に大学教授等をアザインした憲法改正に向けた検討委員会を組織しているとして、野党側の脅かしには屈しないと語っていたようです。また、タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は、政治的ゲームを仕掛けていると定番なコメントを発していました。
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