・10日12:30前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、バイクで路上を走行中だった36歳のイスラム系住民男性が、何者かに銃撃され重傷。 ・10日14:00過ぎ、パッターニー県ノーンヂック郡内で、バイクで路上を走行中だった麻薬リハビリセンター職員の男性(49)が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。 ・10日16:00前、ソンクラー県ハート・ヤイ郡内で、バイクで路上を走行中だった38歳の生ゴム問屋従業員男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。警察側は、南部情勢よりも個人的な係争若しくは浮気が事件の背後にあるとの見方を示す。 ・10日20:00過ぎ、ヤッラー県バンナンサター郡内で、情勢の激化を嫌って既に他の地区に引っ越し空き家になっていた仏教系住民の家屋二軒が連続して放火され全焼。 ・10日20:30前、ヤッラー県ベートン郡内で、ゴム農園に向かうためにバイクの二人乗りで路上を走行中だった51歳と48歳の仏教系住民夫婦が、バイクに乗った二人組に銃撃され二人とも死亡。事件が発生した地区内では同日に黒い服を着てライフル等で武装した5-6人の男が目撃され当局側が動向を監視するも途中で姿をくらます。 ・11日未明、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、5-6人の一味が二手に別れ学校の警戒作業にあたっていた村自警組織員に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。自警組織側に人的な被害は無し。事件が発生した学校付近では、数日前に村自警組織員に対する攻撃を仄めかすビラが撒かれていた。 ・11日6:30前、ナラーティワート県シーサーコン郡内で、ゴム農園に向かうためにバイクで路上を走行中だった60歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡。 ・11日朝、ヤッラー県バンナンサター郡内で、ゴム農園に向かうためにバイクの二人乗りで路上を走行中だった48歳と45歳の仏教系住民姉弟が、バイクに乗った二人組に銃撃され二人とも死亡。 ・11日朝、パッターニー県コークポー郡内で、主に女性・子供で構成された住民約100人がナープラトゥー地区警察署前の幹線を封鎖し、バイク窃盗及びRKKの構成員として一連の南部に於ける不穏な動きに関与した容疑で前日夕方に逮捕されたイスラム系住民二人の釈放を要求し抗議活動を開始。一時同地区内に在住する仏教系住民約50人が抗議住民を路上から排除しようとすると共に、当局に対して法律に則った対応を容疑者及び抗議住民に対して取るべきであると要求し、一時騒然とした雰囲気になる場面も見られたが、最終的に同県の元イスラム教委員会委員長が逮捕された二人はまだ容疑段階で立件に至っていないことを説明し昼過ぎまでにひとまず散会。 その後午後になって、一端散会したと見られていた抗議住民が、200人にふくれあがり二手に分かれて同県ノーンヂック郡内にあるインカユット司令本部前に集まり、更に一人増えた三人の容疑者の釈放を要求するも、最終的に各容疑者の親族が司令本部内に収監されている容疑者に面会し、法に基づいた手続きに基づき取り調べが行われていることに満足し17:00前までに散会。 パッターニー県県知事は、今回集まった抗議住民は、一連の不穏な動きに関与している一味側に煽動され現場に連れてこられた者達で、また容疑者の親族は抗議に参加することや容疑者と面会する事に消極的だった事を明らかに。
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