タイ・ラック・タイ党副報道官のヂャクラポップ・ペーンケー氏は16日、国家安全保障評議会によるマスコミ介入により党の活動を国民に訴える機会を喪失したと非難した上で、ソンティ・リムトーングン氏が進行役を務めるヤーム・ファオ・ペーン・ディーン(国の番人)という番組の放映を政府広報局系のch11が決定した事は、まさに同評議会側が差別的・恣意的にマスコミに介入している事の証左であると指摘しました。 その上でヂャクラポップ氏は国家安全保障評議会に対して、ch11が国益の為にある公共放送局であるとという事を念頭に置いて、相反する意見を表明する機会を均等に与えるように要求しました。 因みに外務官僚出身のヂャクラポップ氏はch9やch11等に出演していた国際政治コメンテーターとしても知られている訳ですが、タイ・ラック・タイ党政権が、政権誕生して間もなくヂュムサック・ピントーン氏が進行役を務める全ての番組を中止に追いやり、更にタクシン政権に批判的な言論人の資産調査を違法に行った事や、ソンティ氏系のASTVの地方での放映の阻止に動いた際に何故同様な発言が聞かれなかったのか明確にして欲しいものです。 一方、スラユット首相は、前政権を攻撃する為に復讐心に燃えるソンティ氏を起用したとの憶測を否定した上で、政府とは「目新しい事をやらなくても批判されるし、目新しい事をやっても批判される。」立場にあると語っていたようです。 * 18日には、市民集会盛んなりし頃にソンティ氏を国家反逆罪で告発すると息巻いていた、タイ・ラック・タイ党法務担当幹部のウィチット・パランシーサグン氏まで、過去の自党の行状を顧みず今回の放映決定を非難していたようです。これも所謂ブーメラン効果?
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