タイ空港社経営会議議長のサプラン・グラヤーンナニット大将(安保評議会副幹事長、陸軍副司令官)は12日、同日発表された同社滑走路問題調査委員会の見解に疑問を呈した上で、スワンナプーム新国際空港の滑走路や誘導路上に於ける問題点を精査する為に国際レベルのエンジニア会社2-3社と契約を結ぶ方針を明らかにしました。 これは、僅か2週間の期間で行われた同社滑走路問題調査委員会の調査結果だけでは新国際空港の安全性に対する信頼の獲得が難しいとの判断に基づく措置で、サプラン大将は新空港で現在発見されている問題は、あそこを直せば今度は別のところから発病する汚職がもたらした慢性的な病気のようなものであると指摘した上で、先にタイ空港社滑走路問題調査委員会のトートラグーン委員長が滑走路の一面だけ閉鎖して補修作業を行うことにより2週間から4週間程度で作業を完了させることが可能であるとの見解を示している事に関しては、6ヶ月から1年だった当初見込みに対してリードタイムが大幅に縮小されていることに疑問を呈した上で、仮に補修作業中に大きな問題が見つかった場合は、急遽全ての航空機の離発着をドーン・ムァンに移転させなければいけない事態になるだど、取り返しもつかない事態になることも予想されると語り、同委員長の見解に対して慎重な姿勢を示していました。 この発言に先立ってトートラグーン委員長は、これまでの調査により段階的な補修作業が可能な誘導路に比べ滑走路上で発見されている問題は深刻なものではないとした上で、滑走路表面のアスファルトが地下から浸みだした水を含んだ事が原因で生じた滑走路上の亀裂に関しては、滑走路の一面だけを一時閉鎖し2週間から4週間かけて補修作業を行うことで対応が可能であるとの見解を示していました。 尚、トートラグーン委員長は見解発表後に、技術的な調査を総体的に進める上で2週間という調査期間は充分なものではなかった事を認める発言をしていました。 * 尚、バンコクポストのサイトに掲載されたドイツ系のDPA電の
記事及びそれを参考にしたと思われるニュースクリップの
記事がトートラグーン委員長が数時間から1ヶ月で補修が可能であると発言したと報じていますが、複数のタイ語報道で確認した限りでは同委員長は2週間から4週間と発言しているようです。
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