タクシン首相は昨日、首相の職にこだわってはいない。総選挙で表明された国民の声を謹んで受け入れるつもりだと発言しました。 これは、25日から26日まで期日前投票の受け付けが行われた事に関して感想を聞かれた際に語ったもので、タクシン首相は、多くの国民が民主主義の精神を重んじ期日前投票を行った事は良いことであるとし、更に民主主義を守るためにも総選挙でタイ・ラック・タイ党が有効投票数の過半数の票を獲得できなかった場合は首相就任を辞退する意向に変わりは無い事を再確認した上で、反タクシン派や野党も同様に国民の声たる総選挙の結果を謹んで受け入れる事が民主主義を守る上で重要な事であると語りました。 因みに、そのタクシン首相は昨夜トンブリーで行われた応援演説で、選挙に勝ったら挙国一致政府(ラタバーン・ヘーン・チャート)を樹立し、野党や反対勢力をも包括し政治改革を進めるよと格好いいことを言ってました。 一方、民主主義市民連合は、現在行われている総選挙は民主主義のルールを無視したものであるばかりか、国民を騙し己の悪事を洗浄する目的で行われているものであると批判していました。 また、民主党のオンアート報道官は、総選挙後に起こりえる最悪の事態について一切言及しようとしないタクシン首相の姿勢を批判した上で、今回の総選挙は首相の強大な権力を正当化させると共に、国家を危機的状況に導くためのものでしかないと指摘していました。
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