仏教系の高齢者を狙った残虐な手口による襲撃事件が相次いで発生している南部国境三県の内の一つであるパッターニー県パナーレ郡内で11月30日14時頃、75歳の仏教系住民男性が体にガソリンをかけられた上で火を放たれ重傷を負うという事件が発生しました。 調べによると、男性が飼育している鶏の購入客を装って現れた3-4人の男が、男性が鶏に気をとられている隙に男性と家屋にガソリンをかけ、火を放って逃走したと見られているようです。 また、同県コークポー郡内では同日16:30頃、貸し金取り立ての為にバイクで債務者の家を回っていた32歳の高利貸しを営む仏教系住民女性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡するという事件が発生していますが、当局側は一連の南部に於ける不穏な動き及び商売絡みの両面で捜査を展開しているようです。 一方、ナラーティワート県内ではランゲ郡内で同日13時過ぎ、バイクで現れた二人組の男が食堂に向けライフルを乱射し、店内にいた仏教系男女3人が重傷を負うという事件が発生しています。
また、ヤッラー県ヤッハー郡内では同日15時過ぎ頃に、南部正常化推進部隊の臨時職員である男性二人がバイクの二人乗りで路上を走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡するという事件が発生しています。 更に、ヤッラー県コークポー郡内では同日朝、寺院に若い男が現れ仏教系の住民を域外に移動させるよう要求すると共に、当局側に協力する者に対しては命を保障することが出来ないと脅迫する文書を住職に渡して立ち去っている他、県都内一帯で11月末から12月始めにかけて大規模な同時多発攻撃を計画しているとしたためられた脅迫ビラが撒かれ、当局側が警戒態勢を引き締めるという場面も見られているようです。【南部情勢の最新記事】
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