20日19時頃、ヤッラー県バンナンサター郡中心部にある郡庁舎及び郡警察署に向け、それぞれM79迫撃弾一発が撃ち込まれ、更に郡庁舎から約600m離れた場所にある民家が放火され全焼するという事件が発生し、ほぼ同時刻にラーマン郡内3ヶ所で燃えたタイヤが路上に放置されるという事件が発生しました。(報道により郡庁舎に向け打ち込まれた迫撃弾の二発の内一発だけが爆発) 放火された民家は過去にも何者かに放火されボヤで消し止められていた他、家主は約6ヶ月前に何者かに銃撃され負傷を負っていたようです。、 尚、初期報道段階では人的な被害は確認されていないようです。 一方、パッターニー県ヤッラン郡内では20日8時頃に、同県警察本部に所属する警察官が車で路上を走行中に、モスク付近に潜んでいた人数不明の一味の銃撃を受け、車のフロントガラスに銃弾が命中したものの、幸い警察官は無傷ですむという事件が発生しています。 襲撃を受けた警察官によると、昨年4月18日にも、全く同じ場所で銃撃を受け、その際も難を逃れていたようです。 また、同県パナーレ郡内では同日18時頃に、地方電力現業の職員でタムボン行政機構評議会議員でもある34歳の男性がバイクで路上を走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され負傷を負うという事件が発生しているようです。 一方、ナラーティワート県ランゲ郡内では、20未明に小型トラックに乗った人数不明の一味が民家前でお茶を飲んで談笑していたイスラム系住民3人に向け銃を乱射し、タムボン行政機構評議会議長付き秘書官の47歳の男性と46歳の住民男性2人が死亡するという事件が発生しています。
【南部情勢の最新記事】
パッターニーの結婚式会場で発砲、新郎の父...パッターニーで銃撃戦、分離主義組織関係者...新興分離主義組織幹部を逮捕、パッターニー...ナラーティワートで金行店主が射殺、貴金属...仏教徒の男性が射殺された上で車もろとも火...タイの地元新聞を読む