17日6:30過ぎ、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で、人数不明の一味が警戒作業中だった軍車両の通過に会わせ爆発物を爆発させ、軍関係者5人が負傷(内2人が重傷)を負うという事件が発生しました。 使用された爆発物は、約100m長のリード線を利用した遠隔起爆式の消火器爆弾が使用されたようです。 尚、初期報道段階では、人数不明の一味が爆発物を爆破させると同時に、軍車両に向け銃を乱射したと報じられていましおた。 また、7:30頃には、同県県都内にある茶店付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、更に爆発現場に急行した当局関係者やマスコミ関係者の到着を見計らって最初の爆発が発生した地点から約10メートル離れた中央分離帯の植え込み仕掛けられていた爆発物が爆発し、花輪の行商をしていた35歳のイスラム系男性が死亡し、付近を走行中だったドライバーを始め、当局関係者やマスコミ関係者、地域住民等約20人が負傷を負うという事件が発生しています。 使用された爆発物は、何れも携帯電話を使用した遠隔起爆式のものが使用されたものと見られているようです。 一方、パッターニー県内では、17日6:30頃サーイブリー郡内中心部にある茶店前の植木鉢に携帯電話を使用した遠隔起爆式の爆発物が仕掛けられているのが発見され、安全処理されています。 当局側の調べにより、一味側が何回か携帯電話を使用して爆発物の起爆を試みていた事が確認されているようですが、結局不発に終わり茶店の関係者に発見されたようです。 また、パッターニー県ヤラン郡内では、17日15時頃にイスラム装束を着た6人組が、村自警組織に所属するイスラム系住民宅に押し入りライフル銃を強奪し逃走するという事件が発生しているようです。 事件発生当時、家主の男性はイスラムの礼拝の為に屋外におり、屋内には夫人と子供だけがいるという状況だったようです。 但し、村自警組織に所属するイスラム系住民の中に一味側のシンパが少なからずいると指摘され、これまでにも政府から支給された銃器が強奪される事件を自作自演したケースがしばしば発生していることから、この事件に関しても押し入られたとする男性側の自作自演の可能性も指摘できるかもしれません。 一方、ヤラー県グロンピナン郡内では、17日3時頃に軍関係者の住宅が放火され全焼するという事件が発生しましたが、幸い当時屋内にいた夫人と子供は直ぐに屋外に避難して無事でした。 放火された住宅は、過去に放火されたことがある学校の正面に建っていたようです。
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