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タイ通【 政治経済 】
投稿日時: 2006-03-20 02:04 2006-03-20 00:04

タグ: [ バンコク ] [ 政治経済 ] [ 地元新聞 ]

二度と証人の命を奪うことは許さない

 昨日タイ・ラック・タイ党による小政党に対する買収工作を裏付ける新たな証人三人を伴って記者会見に臨んだ民主党幹事長のステープ・トゥアックスバン氏は、二度と重要な証言をしてくれた証人の命が奪われる事が無いよう民主党が全責任を持って面倒を見る方針を明らかにすると共に、タクシン首相に対して密告者やその家族を狙うような行動に走って全てを闇に葬り去るような事はするなと強い口調で釘を刺しました。

 ステープ氏の発言は、過去に当時タクシン首相系だったシン・サテライト社による関税脱税疑惑を民主党に告発した乙仲業者が潜伏先のチァン・ラーイ県内で何者かによって殺害され、そのまま迷宮入りになっている苦い経験を受けたもの。

 一方、小政党のタイ国家開発党関係者三人を伴って開かれた記者会見では、野党三党が総選挙をボイコットした事に危機感を抱いたタイ・ラック・タイ党幹部による小政党買収・選挙管理委員会工作の実態が明らかにされました。

 民主党のオンアート報道官の地盤であるバンコク・ノーイ区を包括するバンコク第29選挙区から出馬したタイ国家開発党所属のチャワガーン・トーサワット氏によると、タイ・ラック・タイ党内の大物に近い人物から野党三党がボイコットした事により生じる問題を解決するために小政党から出馬する候補者が当選できるよう支援する用意があるとの打診を受け、3月2日にタンマラック・イサラーングーン・ナ・アユッタヤー大将(防衛大臣)に面会した際に直接、前回の総選挙で野党三党が当選者を出した全ての選挙区及びサゲーオ県、スパンブリー県、アーントーン県、プラーヂンブリー県内に候補者を出すように指示を受け、その時点で5万バーツが支給され、更にその後33選挙区で候補者を立てた報酬として候補者一人あたりへの支援金2万バーツ及び選挙活動費として合計76万バーツが支払われていたそうです。また、その後タイ・ラック・タイ党側からの打診に基づき候補を取り下げた人数分に相当する額を銀行経由でタンマラック大将宛てに返金した証拠書類も提示できる事を明らかにしていました。

 また、同党の選挙対策本部長のスクサン・チャイヤテート氏及び助手のマナティラーポン・ピムヂャン女史は、候補者86人の内、架空の人物53人を除く僅か33人だけが実在の人物だった事を明らかにした上で、全ての候補者の資格要件を満たすために、選挙委員会から渡されたCD-Rのデータを書き換える作業に関わっていた事を明らかにしていたようです。

 三人の証言を受け民主党のステープ幹事長は、今回の証言では選挙委員会ワサナー委員長に中立期間としての選挙委員会の威信について考え、信頼できる組織にする上で何が必要であるかを考える機会を与えるために、敢えて疑惑に関与した選挙委員会関係者の名前を伏せているとした上で、それでも選挙委員会側が動かない場合は、タクシン首相自身に24時間の期限を設け国民に誠意をみせる機会を与え、更にそれでも動かない場合は、最終的に一連の疑惑に関与した副党首クラスの人物名や証拠関係データを全て一般に公開するつもりであると語ってました。【解散・選挙の最新記事】タイの地元新聞を読む
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