タクシン首相は昨日朝、遊説先のブリラム県内で記者団に対して、一つの選択肢として一時政界から遠ざかるべきであるとの提案は検討に値するものであるとの認識を示しました。
この発言は国内のビジネス部門から、経済に影響を与えている激化している情勢を沈静化させ、また国民が望む政治改革を進める上でも暫定首相を指名し首相を辞任するべきであるとの声が上がっている事を受けたもので、タクシン首相は一時引退は検討する価値がある提案であるとしたものの、あくまで一つの案でしかなく、国民が望む限りは今後も首相として国家の為に尽くす意向で、また最終的に国民が国家にとって最善であると判断した方法に従うつもりであると語っていました。
尚、タクシン首相は、民主主義市民連合側に一時引退を提案したと一部で報じられている事に関しては、事実ではないと否定しています。
今回のタクシン首相の発言に対して、ウィサヌ副首相は、タクシン首相は議会の解散により首相という身分を離れ暫定首相という身分になっているものの、解散期間中でも一時引退の為に首相を辞任することが可能であるとの認識を示しましたが、本来は総選挙後に辞任するべきものであると指摘していました。
因みに政界との間に一時距離を置く(これ自体意訳ですが)を意味するタイ語である「ウェーン・ワック・ターン・ガーン・ムァン」のウェーン・ワックが俄に国内で流行語になりつつあり、既に歌まで作られていたりしてます(確かエート・カラバオだったと思います)。
その1992年の5月動乱の中心人物の一人だったエート・カラバオに関しては、市民集会参加者の間から何故今回は応援に駆けつけてくれないのかと不満の声があがり、中には集会のステージ上で今やエートも政府側の人と皮肉った歌まで歌う人が現れたりしていますが、先日ネーション・チャンネルのグリサナー氏が電話でインタビューを試みた結果、集会には参加できないが心は集会側にある。今度の選挙では支持者無しに印を付けると語っていたようです。(そう言えば弟分のヒゥゴー@俳優兼シップ・ローが市民集会のステージ上で歌を歌ったりと活躍していますね)
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