タクシン首相は昨日、一昨日放送された1992年5月20日の歴史的拝謁のシーンを放映した特別放送は王室からの要請で行われたもので、政府は一切関与していなかった事を明らかにした上で、シーンの中で語られた国王陛下の「対立に勝者はおらず、むしろ国家国民が敗者となる」とされた上で「両者が向き合って国家の為に解決に動くべし」とするお言葉を胸に全ての者が与えられた職務に邁進するべきであるとの認識を示しました。
尚、この特別放送に関しては、王室事務所の事務局長が関与を否定した上で、拝謁のシーンを放送する事は不適切であるとの認識を記者団に示していたことから、王室事務所を超える権威側の思惑が今回の放送に強く反映しているとの憶測もあるようです。
また、タクシン首相は、元最高裁判所裁判長のサンティ枢密院評議員等の信頼できる人物を仲介者に対立する者同士が解決に向けた協議を行うべきであるとするスヂンダー元首相の提案に原則的な支持を表明した上で、現在話し合いの機会を設けるために閣僚級の人物が関係者の間にたって調整に動いている事を明らかにしました。
この発言を受けスラポン政府報道官は、野党及び政府を交えた三者対話の実現に向けピニット・ヂャルゥソムバット氏、スラナン・ウェーッチャーチーワ氏等が全国大学長会議と協議を進めている事を明らかにした上で、形式はディベートではなくダイアログ(対話)形式をとり、また解決の糸口を探る雰囲気作りをする上でもテレビ中継にこだわるべきではないとする政府側のスタンスを再確認していました。
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