28日5:30頃、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内の路上で村内の警備作業を終え帰宅の為にバイクで走行中だった56歳のイスラム系住民男性が、何者かにより射殺された上で首をほぼ切断状態にされ、更に両耳を切り取られるという事件が発生しました。 当局側は、スンガイ・パーディー郡内で活動が確認されている新興分離主義組織のRKKが事件に関与していると見て捜査を展開しているとしています。 また、ソンクラー県バーングラム郡内では28日8時頃、35歳のドッグフード販売店の経営者男性がバイクで路上を走行中にバイクに乗った男に銃撃され死亡するという事件が発生していますが、当局側は商売若しくは個人的な係争が事件の背景にあり、一連の南部国境三県内に於ける不穏な動きとの関連は低いとの見方を示しているようです。 一方、安全保障関連当局の情報当局筋は28日、非公然分離主義組織の統轄団体と目されるブゥーサートゥーがヤッラー県内の若者約20人を雇い同県内及びパッターニー県内で自動車爆弾やバイク爆弾、携帯電話を使用した遠隔起爆式の爆弾等による破壊行動を計画していると警告しています。 情報によると、ヤッラー県内の主にバンナンサター郡やグロンピナン郡、ターントー郡内で雇い入れられた10人から20人の若者男女に約30個の爆発物が引き渡され破壊行動が指示されていると共に、成功報酬として一件につき1万バーツが支払われる事が約束されているようです。 また、雇い入れられた男女の多くが、破壊行動に関する訓練を受けたプゥームードーと呼ばれる集団に属する者で、ヤッラー県内のバンナンサター郡やグロンピナン郡、ターントー郡内に約120人いるプゥームードーの構成員が20人のグループに分かれて各村内に入り込み活動を行っていると見られているようです。
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