タクシン暫定首相は6日、7日から始まる東北・北部への公務視察の際に、訪問地の住民に雌牛や雄牛、更には生活の糧を得るのに必要な土地まで提供する予定があると伝えられている事に対して、総選挙を意識した極めて不適切な行動であるとの批判が噴出している事に関して、これは貧困問題を最重要課題として取り組む政府が”政策”として長年取り組んできたもので、雌牛等を提供する事は今に始まった事ではないと語り、選挙とは無関係である事を強調していました。 一方、コーン・ゲーン県第7選挙区選出元下院議員のスチャイ・シースラポン氏は、今回のタクシン暫定首相の同県への公務訪問は政治的思惑とは一切無関係であると説明しています。 スチャイ氏によると、今回のタクシン暫定首相や関係閣僚等の公務訪問は、これまでに政府が施行してきた貧困対策や30バーツ一律診察料政策の施行状況の視察だけが目的で、それ以外の政治的な思惑は一切絡んでいないんだそうです。 一方、民主党のアピシット党首は、総選挙の公示直前に公務視察を強行し、更に雌牛等を提供する等の行動は、政府の権限を乱用して票の買収を行っていると指摘されてもおかしくない極めて不適切な行動であると指摘した上で、果たしてタクシン暫定首相は政治的な”エチケット”というものを心得ているのかと疑問を呈していました。
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