タクシン暫定首相は5日朝放送された国民向け定例政見放送の中で、ミャンマーの民主化問題やスーチー女史の解放問題に関してタイは消極的なスタンスで臨んでいる事を示唆する発言をしました。 この発言は、国際社会の批判に晒されているミャンマーを電撃訪問した事に対して内外から批判が噴出している事に触れた際に為されたもので、タクシン暫定首相は、批判している者は良からぬ考えを持つ輩でしかないと一笑に伏した上で、先の訪問では、ミャンマーに対して国際社会の懸念を適切に伝える義務がある立場と、隣国同士でタイの国益に適う特にエネルギー開発に関する協力を仰がなければいけない立場という、時に矛盾しあう二つの立場でミャンマー側がタイ側の立場を誤解しタイの国益が損なわれる事が無いよう、二つの立場の兼ね合いを図りながら交渉に臨まざるを得なかったと釈明がましく説明していました。 要は、現在泰中共同で発電所建設プロジェクトが進められており、更に何らかの形でタクシン一族・関係者に莫大な利益がもたらされるかもしれないPTT社の天然ガス探査・採掘権取得の問題があるので、国際社会の懸念以上に、タイの”国益”を優先しなければならないんだよと言いたかったみたいです。 因みに放送後に、一緒にミャンマーに行ったスダーラット女史が、折角お国の為にミャンマーに行ったのに、帰ってくれば非難ばかりでボクちゃん悲しいとタクシン君が言っていたよとマスコミに語っていました。(アジェンダを一切公開していないというのが問題だと思うんですけどね)
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