住商グローバル・ロジスティクス(東京都千代田区、SGL)は22日、タイ子会社の スミショー・グローバル・ロジスティクス(SGLT)が、タイ東部チョンブリー県シラチャ市のシラチャ支店のフリーゾーンの倉庫面積を21平方メートル拡張したと発表した。
同社によると、フリーゾーンは、タイ政府指定の特別経済区域で、輸入関税と付加価値税(VAT)が免除されるエリア。物流コスト低減と通関手続きを合理化できるため、サプライチェーンの効率化と国際競争力強化を図った重要拠点となる。
アセアン地域では、グローバルサプライチェーンの再編と域内貿易の活性化により、多国間調達や加工貿易、再輸出が増加している。こうした背景から、フリーゾーンを活用した需要に対応するため、SGLTはシラチャ支店の敷地内にあるフリーゾーン区画に倉庫(2100㎡)を新設。多様なニーズに対応するサービスメニューを拡充した。
産業用重量貨物にも対応できるよう、1平方メートル当たり10トンの床耐荷重を確保。重量機械や大型部品など、幅広い産業貨物の保管ニーズに応える。倉庫全体をカバーする監視・防犯カメラのシステムと専門のセキュリティチームが、24時間体制で貨物を監視する。
SGLTは2003年、タイの物流会社として初めてにフリーゾーン倉庫(5200㎡)の事業許認可を取得。その後、アマタシティチョンブリフリーゾーン支店(8265㎡)、シラチャ支店(フリーゾーン倉庫区画5000㎡)を開設した。