シンガポールを拠点とする豪カンタスグループ傘下の格安航空低ジェットスター・アジアは11日、7月末までにタイを含むアジア16路線の運航を停止すると発表した。同社はコスト上昇と競争激化により、110億バーツ以上の損失を計上する見込み。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、同社は、7月31日まで運航を継続するが、運航便数を段階的に減らす。運航停止の影響を受ける乗客には、全額払い戻しの対応をする。従業員の約500人は解雇する予定。
カンタス航空グループのヴァニッサCEOは、一部の供給業者のコストが200%増加し、コスト構造に深刻な影響があったと述べ、約116億8500万バーツの損失を見込んでいると明らかにした。空港手数料の値上げも影響した。
同社は2004年、カンタス航空が設立。タイ路線は、シンガポール~バンコク(スワンナプーム)・プーケット・クラビ路線を運行中。エアアジアやスクートなど、競合他社との厳しい競争に直面していた。
ジェットスター・ジャパンとジェットスター・オーストラリアは、運航を継続する。