タイ国政府観光庁(TAT)は22日、最新の旅行勧告を発表し、タイ・カンボジア国境沿いの全制限区域と検問所を避けるよう勧告している。東部・東北部7県の特定地域では安全対策を実施中で、出入国を停止中。その他の地域では通常通りだとしている。
TATによると、タイ全土の旅行・観光活動は通常通り。国境7県(ウボンラーチャターニー、シーサケート、スリン、ブリーラム、サケーオ、チャンタブリー、トラート)で安全対策を実施中。16日時点で、トラート5郡(クローンヤイ、ボーライ、レームゴープ、カオサミン、ムアントラート)に発令していた夜間外出禁止令は、治安改善を受けて解除。日常生活とサービスが再開している。
一方、チャンタブリー県7郡(ムアンチャンタブリー、ターマイ、マカーム、レームシン、ケーンハーンメーオ、ナーヤーイアーム、カオキッチャクート)と、サケーオ県4郡(コークスーン、タープラヤー、アランヤプラテート、クローンハート)では、引き続き戒厳令を発令中。
サケーオ県4郡では、10日から追って通知があるまで、夜間外出禁止令が引き続き発令中で、19時から翌朝5時までの移動を制限している。
タイ全土では、航空、鉄道、バス、海上輸送を含む国内外の交通サービスが通常通り運行中。バンコク、チェンマイ、プーケット、サムイ、クラビー、パタヤ(チョンブリー)、アユタヤなどの主要な観光地は、引き続き観光客を歓迎している。
ただし、紛争の影響がある地域への鉄道サービスは一時的に調整されている。タイ国鉄(SRT)は、21日から追って通知があるまで、アランヤプラテート駅を閉鎖。同路線の列車運行も変更があり、普通列車279/280番と275/276番は現在、バンコク(フアランポーン)とサケーオ間のみ運行。アランヤプラテートへの運行は停止している。
一方、長距離バスのトランスポート社は、シーサケートのカンタララック・バスターミナルを一時閉鎖。98番ルート(バンコク~ウボンラーチャターニー)と4番ルート(バンコク~カンタララック~ブンタリック)を含む同ターミナル行きの路線は、運行を変更している。バンコク発着便は、カンチャン交差点を臨時乗降場所として利用する。
ブリーラム県ノンディンデーン郡へ旅行する際には、ケーオペットプロイからチョンタコまでの国道348号線の使用を避け、代替ルートに関する現地のガイダンスに従うよう推奨している。