企業の温室効果ガス(GHG)排出量算定などを支援するゼロボード(東京都港区)は20日、タイの工業団地開発会社ロジャナ・インダストリアル・パーク(ロジャナ社)と、脱炭素化支援に関する業務提携(MOU)を締結したと発表した。
両社は、ロジャナ社が運営するタイの複数の工業団地で、GHG排出量の可視化や削減に取り組む企業を支援。入居企業は、国際的な開示基準や取引先からの要請に対して、効率的に対応できるようになるという。
両社は提携により、脱炭素型経営への移行を促進するプログラムの共同開発・提供を目指す。また入居企業に対し、スコープ1~3(解説①)と製品単位の排出量に対応した、排出量算定・管理・報告業務の高度化を支援する。さらに入居企業向けに、脱炭素セミナーやワークショップを共同開催する。
同社は「ロジャナ社とタイにおける取り組みを段階的に拡大し、企業の脱炭素化支援を通じて地域全体のカーボンニュートラル実現に向け貢献する」としている。
(解説①)
スコープ1:企業が製品製造時に直接排出する温室効果ガス
スコープ2:企業が他社から供給されたエネルギーを使うことで間接的に排出する温室効果ガス
スコープ3:原材料仕入れや商品販売後に排出する温室効果ガス