携帯電話の番号識別・迷惑電話対策アプリ「Whoscall(フーズコール)」を開発する台湾のGogolook社は、東南アジアでの事業拡大戦略の一環として、第2本社をタイに開設した。世界で高まる詐欺対策防止への需要に応える。
カオソッドなどの報道によると、タイ本社は世界マーケティングと事業開発を管理する。台湾本社は引き続きソフトウェア・プログラミングの開発に専念する。
Gogolookタイランドの最高経営責任者マンウー・ジュ氏によると、タイ本社はワン・バンコクに入居。従業員は現在11人。Whoscallアプリはタイ国内ダウンロード数が2500万回に達し、2年前から2~3倍に増加しているという。
Gogolook社の創業者兼最高経営責任者(CEO)ジェフ・グワ氏は、タイについて「詐欺行為の拠点となっているが、民間・公共部門が協力して対策に取り組んでいる」と指摘。人工知能(AI)技術の普及により詐欺犯罪が増加しているが、関係者と連携して詐欺と戦い、持続可能な経済成長に貢献すると話した。
また同社は、ウェブサイトの信憑性を調査するオランダの・アドバイザーと提携。企業向け詐欺対策を提供する。
同社はタイで「Whoscall Verified Business Number(VBN)」を提供。企業の電話番号の信頼瀬を検証する。また。詐欺の可能性があるメッセージ、ドメイン、URLの監視と早期警告、保護をワンストップで行う早期詐欺警報システムも提供する。