JR西日本は8月29日、タイの鉄道分野の研究開発機構RTRDA(Rail Technology Research and Development Agency)と、安全性やメンテナンス効率の向上を目指し、情報交換・共同研究・人材育成などに関する協力覚書をバンコクで締結した。
同社によると両者は、鉄道の技術基準の開発への協力や、自国の鉄道会社や関連団体との仲介に関しても覚書を締結。将来的に、タイ国内でJR西日本の技術の実証実験を計画しているという。
2023年10月以降、JR西日本はRTRDAに対し、タイ鉄道のセキュリティ対策や予防保全について、JR西日本の技術の提案を行ってきた。RTRDAがJR西日本の持つ技術の活用や連携に前向きだったことから、協力覚書を締結したという。
RTRDAは、タイ運輸省が2021年に設立。タイ交通システムの高度化を目指し、研究と技術革新への投資に取り組んでいる。