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　総合重工業メーカーのIHI（東京都江東区）は４日、タイ王室系企業「ザ・サイアム・セメント・グループ」傘下のSCGケミカルズ（SCGC）が運営するタイの石油化学プラントで、二酸化炭素と水素を利用してプラスチック製品の製造に使われる低級オレフィンを合成する技術を開発する実証試験を実施することで合意した。

　同社によると、2024年度にSCGCのプラントへ二酸化炭素回収設備とオレフィン合成設備を設置する。SCGCで稼働しているプラントから排気ガスの供給を受け、二酸化炭素を分離回収。SCGCの他工程で副次的に発生する水素と、回収した二酸化炭素を利用し、低級オレフィンを合成する。実証試験は2026年3月まで。

　同社は、低級オレフィン合成プロセスの商用化を目指し、SCGCと共に実証試験の評価を行うとしている。