スウェーデンのテーブルナプキンメーカー「Duni(タイ)」は17日、タイ中部サムットプラーカーン県にあるアジア製造拠点の生産力倍増を目指し、3億円を投入すると明らかにした。タイのホテル・レストラン・ケータリング市場での需要回復を図る。バンコク・ポストやプラチャーチャート・トゥラキットが報じた。
同社のプラビット・マネージングディレクターによると、投資は二期に分けて計画。第一段階は2023年で、土地取得などのために1億9000万バーツを、第二段階は2024年で、新設備設置のために1億1100万バーツを投入する。
今回の投資により、ペーパーナプキンの生産能力は現在の年間4000トンから、2024年には6000トン、2025年には8000トンに増加する予定。さらに将来の需要に応えるため、より幅広い製品を生産するという。
同氏は、タイは東南アジア地域の中心地で、輸出面で利便性が高いと述べた。また多くの国と自由貿易協定(FTA)を締結しているため輸入関税の面で有利で、タイ国内の労働力の質が高く、コストは比較的低いことも投資の理由に挙げた。
タイ国家統計局のデータによると、タイのホテルは全国に2万4400件。このうち約15%に当たる約3660が四つ星以上だという。一方、TMBタナチャート・バンク(TTB)傘下の総合研究所TTBアナリティクスによると、中・高級飲食店は3万2300件。カシコン・バンク傘下のカシコン・リサーチ・センターのよると、ケータリング事業の市場規模は約8億5000万バーツだという。