豊田通商は4日、タイで使用済み自動車(ELV)のリサイクル実証事業を受託したと発表した。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「アジア省エネルギー型資源循環制度導入実証事業」のテーマの一つとして、「タイ王国で発生するELVの効率的かつ適正な資源循環システム構築」に対し先月12日に同社が受託した。
タイでは2010年頃から政府によるマイカー減税などの政策の影響で、急激に自動車販売台数が増加し将来的にELVの急増が予測されている。しかしELVを適正に処理するインフラが整備されていないため、フロンの大気放出による地球温暖化や廃油・廃液による土壌汚染・水質汚濁といった環境被害が懸念されている。
またタイでは日本の自動車リサイクル法のようなELVに特化した規制、許可に関する法制度が整備されておらず、本格的にELVが発生する前に制度・技術の両面でELVを適正に処理するためのインフラ整備など、対策を講じることが急務となっている。
そのため今回豊田通商が、ELVの適正処理に関する制度設計の検討、日本からの技術導入などを行う。
この実証事業は、NEDOとタイ工業省(MOI)及び工業団地公社(IEAT)の間で今年2月にMOUが締結している。