カシコーン・リサーチ・センター(KRC)は、タイの今後の政策金利について金融政策決定委員会(MPC)にて政策金利(翌日物レポ金利)を現行の3.75%から2.75%に大幅に引き下げられたが、今後も対経済がさまざまなリスクが混在しているとしており、さらに1%程度政策金利が引き下げられるとの予測を明らかにした。
来年上期のCPI成長率がゼロ成長まで落ち込み、来年第2四半期中の一月にはマイナスになるとしている。また世界経済停滞の影響や、タイ国内情勢が悪化したことで消費が停滞したことで、09年上期のGDP成長率が大幅に下がる可能性が高く、来年上期中にも政策金利が引き下げられる見込みだとしている。
同センターは、タイと米国の政策金利差によってバーツ高になること、世界経済の停滞の影響で消費者の購買意欲が冷え込んでいることなどから、輸出業が停滞することをリスクとして挙げた。