カシコーンリサーチセンター(KRC)は、ドンムアン空港が本日(4日)完全復旧し明日スワンナプーム国際空港も復旧することについて、出入国問題が正常に戻ったとしても、外国人観光客は今後タイへの観光を敬遠すると見られるとの見解を明らかにした。とくに敏感に反応するのはアジア圏の日本、中国、韓国人観光客だという。
同リサーチセンターによると、タイに入国する外国人観光客が11月は前年同期比30%減、12月は同60%減となる見通しだ。このままだと今年下半期の外国人観光客数は前年同期比20%減の600万人と大幅に減少するという。
また米金融危機による世界経済危機の影響で今年末から来年にかけて欧米地域からの観光客が大幅に減少する。それに加えタイ国内政情問題が今年中に解決できなければ、来年上期の外国人観光客数が前年同期比13%減の690万人となり、観光業への影響は大きいとみている。
来年下半期は前年同期比18%増の710万人となり、ある程度減少が抑えられるが、来年通年での観光客数が今年と変わらず1400万人程度にとどまるという。