
反タイ政府団体の民主主義市民連合(PAD)幹部ジャムロン氏は本日(1日)、約3ヶ月に渡りデモ集会の中心となっていた首相官邸から、現在集会が続けられているスワンナプーム国際空港とドンムアン空港を集会の中心拠点にすると明らかにした。今月数回に渡って深夜に爆発物が投げ込まれ、多くの重軽傷者を出したことを受け、安全上の理由からPAD集会参加者に深夜の宿泊をしないよう求めていた。同氏によると、今回の決定はPAD幹部5人の合意事項だとしている。
同氏は「幹部とは数ヶ月前から相談して決定されたことで、集会参加者の安全を第一に考えている。そのため首相官邸の集会に参加していた人たちは、より安全なスワンナプーム国際空港とドンムアン空港に移動させる。また首相官邸からの撤収作業も順次開始するがいつ完全撤収するかは決まっていない。今後首相官邸を中心拠点にすることはないと思うが、状況次第だ。」と述べた。
またPAD関係者がデモ参加の記念として、官邸内の写真を記念に撮っていくよう呼びかけたこともあり、中心集会所が両空港となるのは間違いないとみられる。今後同官邸内にはPADの自警団のみがとどまる事になる。