一般社団法人日本救急救命士会(JELSTA)はこのほど、タイの救急救命士会(Thailand Association of Paramedic Profession:TAPP)と、相互協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
JELSTAによると、覚書の締結により、日本とタイの救急救命士と両団体の連携をさらに強化。教育・研究・学術交流・人材育成をはじめ、救急医療サービス(EMS)に関する情報共有や共同プロジェクトなど、幅広い分野で協力を推進する。
タイでは、都市部の救急救命士がドクターカーを運用して高度な臨床処置を展開。一方、郊外や地方部では救急救命士の養成・配置システムが確立しておらず、地域によって十分な救急医療の提供が困難であることが大きな課題となっている。
一方、日本では全国50カ所以上に救急救命士養成施設があり、地域を問わず一貫した質の教育と救急医療を提供。全国一律の高水準な教育システムと運用の知見は、タイ地方部での養成体制整備や医療偏在の解消に役立つという。
さらに、高度な臨床処置を実践するタイの環境で、日本の法規制下では実施が困難な「救急救命士による更に高度な処置の臨床研究や効果検証」を共同で推進。アジア発の新たなプレホスピタルケアのエビデンス創出を目指す。