タイ警察と、人身売買防止活動に取り組むミラー財団はこのほど、2025年に行方不明となった子どもや若者が200人以上に上り、人身売買事件の報告が279件だったと明らかにした。被害者の中には、近隣諸国の詐欺拠点での労働を強制された人もいるという。
マティチョンなどの報道によると、タイ警察は人身売買事件279件のうち、性的搾取が246件、強制労働が33件で、そのうち児童の強制労働は15件だったと報告。人身売買の被害者213人は子どもと若者だったという。オンラインを通じた事件は170件だった。
警察は2025年に被害者317人を救出。容疑者366人を逮捕した。
また、ミラー財団は、15~18歳の若者が人身売買に巻き込まれていると指摘。少なくとも19人が、高額報酬に誘われて近隣諸国の詐欺拠点で強制労働させられているという。現在、同財団は、詐欺拠点に監禁されて帰国できない子ども6人の救出活動に取り組んでいる。
同財団は昨年、若者265人の行方不明報告を受けた。そのうち少年は96人、少女は169人で、行方不明者は47人。若者の行方不明事件の原因で最も多いのは家出(176人)。次いで親権争い(24件)、詐欺による人身売買(19人)だった。また、誘拐事件は8件だった。
警察と同財団は、10日の子どもの日に関連してデータを報告。全国の保護者に対し、子どもから目を離さないよう呼び掛けていた。