タイのシーハサック・プアンゲートゲーオ外務大臣は、カンボジア国境紛争について協議するため、28日から29日の日程で中国・雲南省を訪問。28日に中国の王毅外相と会談し、カンボジアに対し、停戦維持と紛争再燃への警告を要請した。滞在中、カンボジア外相を交えた3者会談も実施する予定。
クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、雲南省での会談は、王毅外相の招待で実現。シーハサック外相は28日、王毅外相と面会し、タイ・カンボジア停戦合意後の状況について意見交換した。シーハサック外相は、永続的な停戦に向け、中国が単なる仲介者ではなく、建設的な役割を果たすよう求めた。また、特にカンボジアに対するメッセージの伝達を期待すると述べた。
王毅外相は、中国が両国の停戦を歓迎し、内政不干渉の原則を尊重することを改めて表明。両国間の平和が維持されるよう支援する用意があると話した。中国は人道支援のため、カンボジアに2000万ウォン(約8680万バーツ)を供与するとしている。