タイ教育省は、シリキット王太后陛下の追悼期間中、学校活動の全面禁止はしないと明らかにした。
 カオソッドなどの報道によると、ナルモン・ピニョシンワット教育大臣は、学校では適切な形式の下、送別会や行事を開催できると説明。シリキット王太后陛下の崩御を受け、教育省は祝祭行事の1年間停止を教育機関に要請していたが、保護者や教育者からの批判を受けて釈明した。
 ナルモン教育相は、祝祭行事停止要請について、学校カリキュラム内の活動や課外学習、伝統文化行事を禁止するものではないと強調。誤解を解消するため同省幹部と面会し、学生に有益な教育・文化活動は通常通り継続すべきと確認したという。
 チュラーロンコーン大学理学部生物学科のジェサダ・デンドゥアンボリパント教授は、教育省が追悼ガイドラインを取り消し、新たな指示を出したと報告。新ガイドラインは以下の通り。
①    全市立学校は30日間、半旗を掲げる
②    カリキュラム内の活動、児童の発達を促す課外活動、伝統文化活動は、学校の裁量で通常通り実施する
③    娯楽の性質がある活動の場合、状況に応じて適切な形式への調整を検討する
④    学校管理者や教師、関係者は、適切に哀悼の意を表する
⑤    シリキット王太后陛下の歴史を称える展覧会を開催する