タイ全土で毎年旧暦の9月1日から始まるキンジェー(菜食)祭りが、10月20日から29日に開かれる。
タイ国政府観光庁(TAT)によると、キンジェーは、菜食を基本とした精進料理中心の生活を送って身を清め、神様や先祖を悪事から祓う中華系住民の習慣。期間中、植物性食品やアルコール、香りの強い野菜を避けるため、タイ全国で菜食料理店が賑わう。
タイ国政府広報局によると、バンコク最大の中華街ヤオワラートでは、中国の神々の行列や菜食料理屋台が登場。ノンタブリーのアウトレット・スクエアでは、「ベジタリアン不エスティバル2025」を開催する。
サムットサーコーンやナコーンパトム、ハートヤイ、トラン、ナラーティワート、プーケットでも、霊的な儀式や神々の行列などのイベントがある。
またマティチョンによると、キンジェーを前に、東北部ナコンラーチャシーマー県のピマイムアンマイ生鮮市場では、複数の野菜の価格が上昇。店主への聞き取り調査によると、1キログラム当たりの価格は、キャベツが20~30バーツ、ネギが80~120バーツ上昇しているという。