プー・グラドゥエン山(東北部ルーイ県)は10月1日から、ゾウなどの野生動物から観光客を守るため、正午以降の入山を禁止する。
カオソッドの報道によると、同県プー・グラドゥエン国立公園のアディソン・ヘマタノン氏はこのほど、観光登山と山頂キャンプ中、野生動物による事故が発生する可能性があるため、入山可能時間を変更すると発表した。
新入山可能時間では、正午以降に到着した登山者の入山を禁止。テントサイトまで5.5キロメートルあるため、正午以降に入山すると日没までに到着できないという。入山可能時間は午前6時から正午まで。下山は午後1時まで。
プー・グラドゥエン山は現在、自然回復のため、9月30日まで立ち入り禁止。新入山時間は10月1日から適用となる。
プー・グラドゥエン山では、ゾウ対策を継続。山頂ではゾウ46体、サービスエリアでは2~3体を確認。観光客がゾウに遭遇する確率は10%未満だが、最悪のケースを想定して対応するという。
同国立公園の訪問者は、年間約6万5000人。昨年、ゾウが観光客を襲って死亡させる事件が発生し、同公園は10日間閉鎖した。現在、同公園は登山者に対し、登山前のゾウへの対応訓練やガイドの同行などを求めている。