タイ警察は6日、東部チョンブリー県で、日本人の男2人とタイ人の男1人を誘拐と監禁の容疑で逮捕した。3人は日本人男性を誘拐して金銭をだまし取り、ホテルで暴行を加えた疑い。
マティチョンなどの報道によると、3人は被害男性に対し、カンボジアのポイペト国境検問所でビザを手配する手数料として30万バーツを要求。被害男性が1万5000バーツしか支払わなかったことに不満を持った3人は、被害男性を拉致して「原っぱで殺す」と脅し、その後、バンコクのカセート・ナワミン通りにあるホテルに男性を監禁して一晩中を加えたという。
被害男性は犯人らが油断した隙を見計らって日本大使館に連絡。警察が救助に駆け付けた。
警察は3人を日本人のフク・ニキ容疑者(45歳)、アサイ・トミキ容疑者(26歳)、タイ人のパオ容疑者(35歳)と特定。逮捕状を発行し、パオ容疑者を逮捕した。
日本人容疑者2人はチョンブリー県に逃亡。リゾート施設に潜伏中の2人を逮捕した。警察はフク容疑者の部屋から大麻を発見した。
警察の調べに対し、フク容疑者は事件への関与を否定し、弁護士の助言で逃亡したと供述。日本で大麻関連の犯罪で4回の逮捕歴があり、約10億円を所持してタイへ移住。2023年末頃にSNSで知り合ったアサイ容疑者と共に、大麻ビジネスと国際物流会社を立ち上げたと話しているという。
フク容疑者はパオ容疑者と大麻店で知り合い、投資目的で約1億3500万バーツを渡したが、「だまされていた」と供述している。