デジタルマーケティングなどを手掛けるトランスコスモスが実施した「世界8都市オンラインショッピング利用調査2025」によると、中国格安オンラインショッピングサイト「SHEIN」や「Temu」から購入経験のある都市は、1位:ロンドン(70%)、2位:ロサンゼルス(63%)、3位:バンコク(60%)の3都市だった。一方、東京とジャカルタでは利用率が低く、3割程度にとどまった。
同社によると、中国格安オンラインショッピングサイトに対する印象のについて、バンコクの消費者は「国内より安価に購入できる」と63%が回答。「様々な商品の品質や価格を容易に比較して購入できる」は35%、「注文が簡単で手間が掛からない」が31%、「思ったほど商品の品質は高くない」は30%、「為替のお陰でお得に購入できる」は29%だった。
一方で東京では、「国内より安価に購入できる」が44%、「思ったほど商品の品質は高くない」は39%、「正規品ではないものが届く」が37%、「国内オンラインショッピングサイトで購入した方が楽」が24%、「オンラインショッピングサイトの説明と届いた物が違う」が20%と、ネガティブな印象が多かった。
また、ソーシャルメディアの利用目的について、8都市共通で「買い物をするため」という回答が上位にあがった。その中でもジャカルタ、上海、バンコクでは割合が高く、いずれも8割を超えた。
SNSとECを組み合わせたサービスであるソーシャルコマースの利用経験については、東京を除く7都市で過半数を超え、特にジャカルタ、上海、バンコク、ムンバイでは利用率が高かった。
ソーシャルコマースの主な購入先として、「TikTok(抖音)」の利用率が上海とジャカルタ、バンコクで高く、7割を超えた。東京では「YouTube」の利用率が高かった。
没入型や人工知能など、新技術を活用したショッピング体験では、上海とムンバイで関心が高かった。一方、東京とロサンゼルスでは、新技術を試したくない利用者が一定層みられ、特に東京の関心は低く、「試したいものはない」が過半数を超えた。
調査は2025年2月17日~2月25日、世界8都市(東京、上海、ソウル、ムンバイ、 バンコク、ジャカルタ、ロサンゼルス)の15歳から49歳の男女(直近1年以内のオンラインショッピング利用・購入経験者)計2560サンプルを対象にオンラインで実施した。