タイ保健省は、ミャンマーを震源とする地震後に「地震酔い(地震後めまい症候群)」を訴える人が増加しているとして、対策ガイドラインを公表した。症状は一般的に数日で治まるが、不安障害や偏頭痛を持つ人は深刻な影響を受ける可能性があるという。
バンコク・ポストの報道によると、政府報道官は、地震後に体が揺れたり動いたりする感覚があるという報告を多数受けていると述べ、バランス感覚の乱れが原因だと指摘した。
同省は、①深くゆっくりとした呼吸、②アルコール・カフェインを避け、水やジンジャーティーを飲む、③携帯電話から離れて目を休める、④遠くを見る、⑤横になる、⑥地震のニュース報道の視聴を制限する、⑦乗り物酔いの薬を飲むことを推奨。症状が1週間以上続く場合、医療機関を受診するよう呼び掛けている。
一般社団法人日本めまい平衡医学会によると、「地震酔い」は、実際には地面が揺れていないのに、まるで地震で揺れているかのような覚が繰り返し発生する症状。大地震による揺れの身体情報が動揺感覚として蓄積し、不安情動などの心理的要素も相まって発生するという。
同学会は対処ポイントとして、①立ち上がって身体を動かし、広い景色を眺める、②地震のテレビ映像やSNS情報を避ける、③ラジオ体操やストレッチで通常のバランス感覚を保つ、④抗めまい薬・抗うつ薬・抗不安薬の服用を挙げている。