タイ美術局は29日、ミャンマーを震源とする地震発生を受け、バンコクの史跡を調査。ワット・アルン(暁の寺)の仏塔など高層建築物には、大きな被害は見つかっていない。
現地メディアの報道によると、当局はソーシャルメディアでひび割れの報告があったワット・ポーの涅槃仏について、地震前からあるものだと確認。ひび割れが拡大しているかどうか調査中だという。
震源に近い北部地域の歴史的遺跡には被害が出た。タイに現存する最古の木造建築のひとつであるランパーン県のワット・プラタート・ランパーン・ルアンや、ワット・フア・クワン、ワット・ライヒンなどでは、戒壇や集会所、仏塔の壁や土台に亀裂を確認。
ナーン県では、ワット・プラタート・チェーヘンの僧院や、ナーン博物館で亀裂を確認。チェンマイ県では、県内で最も大きな仏塔があるワット・チェディ・ルアンの柱に亀裂が見つかった。
同局によると、アユタヤ県とスコータイ県の史跡や、島北部の歴史公園では、大きな被害報告は無いという。