タイのバンコク都庁(BMA)は、歴史的建造物の巨大ブランコ「サオチンチャー」(プラナコン区)の老朽化が進んでいるとして、修復を進めると明らかにした。
ザ・スタンダードなどの報道によると、BMAとタイ構造技術者協会が実施した検査で、柱にひび割れや剥落などの損傷を確認。損傷した木材の修復や交換、金属や新技術による補強、水分の排出などが必要だという。
BMAのタイワット都市計画開発局長は、夏の嵐の前に緊急補強を実施すると述べた。その後、さらに詳細な検査をして、美術局のガイドラインに従って修復方法を決定するという。
タイ国政府観光庁によると、サオチンチャーは、ラーマ1世時代、古代ヒンドゥー教のスイングセレモニー(トリヤンパワイのセレモニー)のために建設された。高さ21.15メートルの2つの赤い柱と、彫刻が施された上部のアーチが特長。1988年11月16日、王室官報で史跡登録。BMAと美術局が最後に修復したのは2017年12月。