タイ国境で問題となっているコールセンター詐欺拠点は、西のミャンマーだけではない。タイ警察とカンボジア警察は、タイ東部と国境を接するカンボジア西部のコールセンター犯罪組織を捜索し、詐欺行為に加担させられていたタイ人を含む外国人215人を救出した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイ・カンボジア両警察は、中国人が運営する詐欺・オンラインギャンブル組織がタイ人らを強制労働させているとの通報を受け、サケーオ県アランヤプラテート郡と国境を接するカンボジア西部バンテイメンチェイ州ポイペト市の3階建てビルを強制捜査した。
救出した外国人の内訳は、タイ人109人(女性54人)、パキスタン人50人、インド48人、台湾人5人、インドネシア人3人。報道によると、強制捜査したビルと土地は、バンテイメンチェイ州の政府高官の持ち物だという。
タイ警察とカンボジア政府高官は21日、詐欺組織根絶のための緊急会議を開催。タイ東部サケーオ県と国境を接するカンボジアのコールセンター犯罪組織対策のため、タイ政府はカンボジアに協力を要請していた。