タイ国家放送通信委員会(NBTC)は10日、コールセンター詐欺対策のため、タイとカンボジアの国境で活動する越境コールセンター詐欺団を解体するため、地方警察当局と共同で電波の切断作業を進めている。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、NBTCと地元警察は、カンボジア西部のポイペトとタイ東部サケーオ県アランヤプラテート郡周辺の電波を切断。警察の捜査によると、ポイペトの詐欺集団がタイの電話やインターネットを利用し、詐欺を実行していることが判明したという。
警察は、アランヤプラテートのベンチャワン市場周辺など複数箇所で、隣国カンボジアにアンテナが向いている電波塔を確認。サービス業者に対し、アンテナを自国内に向けるよう指示した。今後も違法な越境通信ケーブルを発見した場合、直ちに切断する。
またプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防相は16日、ポイペトを訪問し、タイ人男性が転落死したコールセンター詐欺集団の拠点ビルなど現地の状況を視察する予定。