タイ警察は、国境を接するミャンマー・カレン州ミャワディの詐欺組織から、16歳の日本人の少年を救出したと明らかにした。
複数の現地報道によると、少年は12日、タイ当局が保護。在タイ日本大使館の職員が付き添ってタイ側の国境の町ターク県メーソートを離れた。少年を巡っては、ミャンマー東部のコールセンター詐欺拠点の住居エリアでの目撃情報があり、人身売買の被害者の可能性があるとして救出したという。
またタイ警察は、1月に保護された日本人の高校生について、29歳の男を誘拐容疑で拘束。近く日本へ送還する。男は高校生を騙して家出させ、タイへ来るように誘導。ミャンマーのコールセンター詐欺組織へ連れ去ったとみられている。高校生は1月17日に救出され、日本へ帰国した。
タイ軍国境部隊のナタコーン司令官によると、同様の手口で拘束されている日本人が他にもいるとの見方を示した。5日から始まったミャンマーへの電力供給停止について、コールセンター詐欺組織への圧力になっていると述べた。詐欺組織の運営者の多くは中国人と見られる。
電力供給停止後、外国人約260人がミャンマーの詐欺組織から解放された。外国人らはミャンマーの反乱軍により、タイ北西部の当局に引き渡された。