タイ商工会議所大学の13日発表によると、1月の消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index:CCI、100以上が好感)は、政府の経済刺激策により4カ月連続で全項目が上昇。前月から1.1ポイント増の59.0で、昨年6月以来、8カ月ぶりの高水準となった。
マティチョンの報道によると、タナワット会長は、政府の経済刺激策が経済を支え、国内観光の改善も続いていると消費者が認識し、将来の経済回復を信じていると述べた。
だが指数は依然、100を下回っており、多くの消費者は景気回復がゆっくりと進んでいると感じていると指摘した。生活費の高騰や、ロシア・ウクライナとイスラエル・ハマスの戦争による懸念が、引き続き内需や観光、輸出、ビジネス全体の重しとなっている。
現在の景況感は42.4(前月比1.1ポイント増)、6カ月後の景況感は67.0(同1ポイント増)、全体経済は52.6(同1.2ポイント増)、雇用は56.2(同0.9ポイント増)、6カ月後の所得は68.1(同1.1ポイント増)にそれぞれ上昇。自動車と住宅購入、観光業、ビジネスへの投資が3カ月連続で上昇している。
タイ商工会議所は、今年の経済成長率を3.0~3.5%、外国人旅行者は3800~4000万人と予測。米中貿易戦争のタイへの影響は少ないとの見方を示した。