22日午前1時頃、タイ中部サムットサーコーン県ムアンサムットサーコーン郡にある扇風機工場で火災が発生した。消防車20台が出動して消火活動を実施。午前7時時点で火災はコントロールできているが、鎮火には至っておらず、工場の大部分が焼失した。
マティチョンなどの報道によると、火災が発生したのは大手扇風機メーカーTKTの敷地内にあるタイ・ワイヤー・メッシュ・インダストリーとTKTエレクトリック社。
工場オーナーのコムサン氏(70)によると、従業員が午前0時30分頃に退勤して間もなく爆発音が聞こえた。確認すると配線がショートして引火し、火が燃え広がったという。工場には可燃性の樹脂などが保管されており、延焼の要因となった可能性がある。
コムサン氏は、火災の損害額を5000万~1億バーツと見積もっており、火災保険で全額をカバーできる可能性は低いと述べ、工場を2001年から約30年近く操業してきたが、こんな事態になるとは思わなかったと語っていた。
一方、警察は鎮火後、専門家による原因調査やリスク評価をする予定。