タイ政府広報局は19日、北部ウッタラディット県の名産「フアイムン・パイナップル」を日本がGI(地理的表示)に登録したと紹介した。登録日は2024年8月27日。日本でタイの果物がGI登録されるのは初めて。
農林水産省によると、フアイムン・パイナップルは、生産地域内で栽培されたパイナップルを株分けして生産を繰り返しているため、他の産地に比べて糖度が高く、甘みが強く食味が良いという。
生産地は同県ナムパート郡フアイムン地区、ナムパイ地区一帯。小さな山が散在する丘陵地で、水はけが良い土壌と穏やかな気候(平均気温27度)が相まってパイナップル生産に適している。
登録生産者団体は、ウィサーハギットシュムション プーパリット サッパロット フアイムン クロップウォンジョーン。
農水省はこれまで、タイとGI産品を相互に申請し、保護する試⾏的事業を実施してきた。7月にはタイの「ドイトン・コーヒー」と「ドイチャン・コーヒー」の2品を日本のGIに登録している。
タイ知的財産局は、日本でのタイGI製品の拡大を目指している。日本のパイナップル市場は継続的に成長し、各国からの輸入を拡大している。タイは日本へのパイナップル輸出国の第4位。