タイの10月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は7カ月連続で上昇し、前年同月比0.83%増の108.61だった。食品、ディーゼル燃料、電気料金の上昇が要因。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)のプーンポン局長は、生鮮野菜や果物などの食品が高騰したと説明。ディーゼル燃料と電気料金は、政府補助金の影響で低水準だった前年同月から上昇したと述べた。
一方、ガソホールとガソリン価格は世界市場のエネルギー価格と同様に下落。他の商品やサービス価格は影響がなかったとした。
生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPIは、同0.77%上昇。1~10月の平均CPIは前年同期比0.26%増加した。商務省は2024年通年のCPIを0.2~0.8%増と予測している。
洪水被害による野菜価格の高騰は収束傾向で、大手卸売や小売企業が継続的にマーケティングイベントを実施する見込み。
世界140経済圏の9月CPIで、タイはインフレ率が20番目に低く、東南アジア9カ国(タイ、ブルネイ、カンボジア、マレーシア、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ラオス)中で2番目に低かった。