タイの首都バンコクのフワイクワーン区で見つかった、外国のパスポートを販売する中国語の看板について、警察は看板設置のコーディーネーターとされる中国人女性を聴取した。公共放送PBSの報道によると、女性は不法就労の罪で起訴される見込み。
マティチョンなど現地報道によると、女性はフワイクワーン区在住。広告の印刷と掲示の調整のために香港の会社に雇われたと話している。雇用主とは、中国のメッセージアプリとラインアプリで連絡を取り合っていた。会社名は不明。
広告看板が見つかったフワイクワーン区ディンデーン区は、中国人居住者が増加。「新チャイナタウン」とも呼ばれている。看板には外国のパスポート販売について、第2国籍の取得を求める居住者向けのサービスだと記載があった。
労働省の雇用当局は、外国のパスポートを販売する広告看板について、全国各地の特に工業団地で検査するよう指示した。同省のプミパット報道官は、同様の看板を発見した場合、関係者は訴追されるだろうと述べた。
ソーシャルメディアでは、新たに中部プラーチーンブリー県のロジャナ工業団地で、中国語の看板の目撃情報が広がった。マティチョンの報道によると、ミャンマーやカンボジア、ラオス、ベトナムの外国人労働者を募集する内容で、パッタナー工業団地などでも同様の看板の目撃情報があるという。