タイの電気自動車(EV)市場では、中国EVメーカーによる値下げが相次いでいる。タイ貿易競争委員会(TCCT)は各メーカーの値下げについて、貿易競争法に違反しておらず、「競争を促進する」と容認する方針だ。
タイラットの報道によると、中国EVのNETAは先月、「NETA V-II」型を5万バーツ値下げし、販売価格を50万バーツ以下に抑えると発表。
BYD販売代理店のリバー・オートモーティブはこのほど、ドルフィンモデルを14~16万バーツ、ATTOモデルを10~34万バーツ値下げした。
中国EVメーカーの値下げ合戦に日本勢も参入。マツダ・セールス(タイランド)は3日、「CX-5」型を20万バーツ値下げすると発表した。
TCCTによると、BYDのEVは、生産コスト以上の価格で販売しているため、貿易競争法違反にはならないという。またタイで販売しているEVは中国国内の価格より高く、価格引き下げは自動車市場の競争を促し、消費者の利益になるとしている。