11日午前4時30分、タイの首都バンコクのチャトゥチャック市場で火災が発生したとバーンスー警察署に通報があった。数十台の消防車が出動したが、ペットエリアの118店舗が全焼。約1000匹の犬や猫、鳥などが死んだ。死傷者はいなかった。
マティチョンの報道によると、現場は犬や猫、オウムなどの鳥、観賞用の魚などのペットを扱うエリア。火災は1時間で鎮火したが、同エリアで営業する全店舗が全焼した。ほとんどのペットショップのオーナーは不在で、ペットを救うことができなかった。
出火当時、同エリアの店内で店番をしていた従業員によると、急に動物たちが鳴き始め、部屋全体が煙で覆われたので、窓から飛び降りて逃げたという。「店では1匹約3万バーツのオウムの一種も扱っていた。店長が急いで店に向かっている」と話した。
現場の向かい側に店を構えるTKファームの店長によると、出火元と見られる店舗は、犬のために夜間も扇風機を稼働させており、漏電したのではないかと話している。カオソッドの報道によると、警察は電気系統のショートが火災の原因と見て捜査している。
またバンコク都のチャッチャート・シッティパン知事は、火災現場を視察。当局にオーナーやペットへ支援を提供するよう指示した。