福岡市を拠点に活動するロックバンド「クレナズム」が、タイ人気シンガーソングライターQLER(キューラー)の大ヒット曲「Blur(ジャイローイ)」をカバー。12日から配信が始まった。クレナズムの公式YouTubeでミュージックビデオも公開している。
音楽配信会社のジ・オーチャード・ジャパンによると、アジアの音楽に関心を持つクレナズムのメンバーがキューラーの楽曲に出会い、音楽に魅了されてコンタクトを取ったことがカバーのきっかけ。まずはお互いの曲をカバーし合い、その後に新曲を共同制作しようと意気投合。キューラーが3月7日、クレナズムの楽曲「夕凪詠草 “ไว้พบกันใหม่” (Yunagieiso)」のカバーをリリースし、コラボレーションがスタートした。
配信を開始したカバー曲「Blur(ジャイローイ)」は、T.O.Mをサウンドプロデューサーに迎え、メロウなシティポップ調の仕上がり。今までにないアレンジと、忘れられないどうしようもない想いを切なく描いた日本語訳が胸に突き刺さり、耳を奪われる名カバーとなっている。
クレナズムのメンバーは、「この曲はサブスクリプションでたまたま見つけた曲で言葉はわからなかったけど、浮遊感のある曲調と優しいメロディ、歌声を一瞬で好きになった曲です。そんな素敵なアーティストの曲を僕達なりの解釈で日本語カバーする事が出来て本当に幸せです。キューラーさんありがとうございます」とコメント。
キューラーは、「今回のコラボは、自分のキャリアにおいての『バケットリスト(生きているうちにやりたいことリスト)』の中のひとつを実現することが出来たと感じています。クレナズムに出会わせてくれたすべてのチャンスに感謝しています。随分前から彼らの楽曲をSpotifyで聞いていましたし、光栄なことに、彼らの楽曲を自分なりの解釈でカバーさせて頂きました。今回、クレナズム版の『ジャイローイ(BLUR)』を初めて聞いた時、曲の雰囲気にすごく和テイストが漂っていて、とても感動しました。彼らが音楽と歌声を通して伝えてくれた想いは、きっとタイのファンのみんなも好んでくれる『もう一味のBLUR』になるに違いないです!コード進行もリハーモナイズされてバンドアレンジになったこのバージョンを、自分もたくさん演奏してみたいと思っています!」とコメントしている。
キューラーは、タイの音楽レーベルWhat The Duckに所属するシンガーソングライター。20歳の頃から自ら楽曲制作に取り組み、2019年にリリースした「จีบ」(タイ語読み:ジープ)はYouTubeで4300万回再生、Spotifyでは5週連続トップ5入りを記録した。
ストリーム数2300万回を突破した「Blur(ジャイローイ)」で、キューラーはタイポップ界の最高峰の音楽アワー“TOTY MUSIC AWARDS 2023/24”の最優秀男性アーティストにノミネートされた。