タイの憲法裁判所は24日、昨年実施されたタイ首相選挙の候補者となった、最大野党前進党のピタ党首が、選挙違反容疑で選挙管理委員会に訴えられていた裁判で、違憲性は無いと判断し、ピタ氏の議員資格を認める判決を下した。バンコク・ポストなど各メディアが報じた。
ピタ氏は、昨年実施されたタイ総選挙で、下院選候補者がメディア企業の株式保有を禁止した憲法の規定に違反したとして、選管に訴えられていた。ピタ氏は昨年7月19日から、下院での議員活動停止命令が下されていた。
裁判所によると、前進党は昨年4月4日、出馬議員のリストを選挙管理委員会に提出。ピタ氏は当時、相続した民間メディアiTVの株式4万2000株を保有していた。
裁判官は、2007年3月7日時点でiTVは業務を停止していたと述べた。同社の財務諸表によると、メディア事業からの収入は無く、違憲性は無いと判断した。