日本政府観光局(JNTO)が20日発表した訪日外客数(推計値)によると、11月に日本を訪れたタイ人は、新型コロナウイルス感染症流行前の2019年比で、18.7%減の11万4100人だった。前月からは1万500人減。前年同月比 では119.1%増加した。
産業景況感指数の悪化や、航空券料金の高騰などの影響があるものの、直行便の回復や航空会社との共同広告の実施、紅葉シーズンによる訪日需要の高まりなどの影響もあり、訪日外客数は安定的に推移した。日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向で、バンコク~福岡・新千歳間で増便している。
1~10月の総訪日タイ人は、2019年比24.6%減の86万9800人。
11月の訪日外国人旅行者数は、2019年同月比とほぼ同数の244万800人で、6カ月連続で200万人を超えた。1~11月の累計では2233万2000人で、2千万人を突破した。
東南アジアではシンガポール、欧米豪中東地域では米国などで訪⽇外客数が増加したことが、今月の押し上げ要因となった。2023年冬ダイヤの国際線定期便は、コロナ禍前の約 8割まで便数が回復している。
国別では、訪日客数の多い順に、韓国64万9900人(前月63万1100人)、台湾40万3500人(同42万4800人)、中国25万8300人(同25万6300人)、香港20万400人(同17万9300人)、米国18万4800人(同21万1900人)。タイは米国に次ぎ6番目に多かった。